2010年10月19日

Feuer und Schwert

トリイゾ映画ドイツ版「Feuer und Schwert(炎と剣)」。興味がわいてきて独アマゾンでDVDを購入してみた。

昨今の円高事情により、送料含め2400円ほどで入手。PAL方式なのでPCで滞りなく再生できた。

IMDBによる映画情報。
Feuer und Schwert - Die Legende von Tristan und Isolde
Release Date:15 January 1982 (West Germany)

Christoph Waltz ... Tristan
Antonia Preser ... Isolde
Peter Firth ... Dinas
Leigh Lawson ... Mark
Walo Lüönd ... Gorvenal
Christine Wipf ... Brangane

Original Music by
Robert Lovas

Cinematography by
Jacques Steyn

Writing credits
(in alphabetical order)
Veith von Fürstenberg story
Max Zihlmann writer

Directed by
Veith von Fürstenberg


が、収録言語はドイツ語のみ。字幕もなけりゃ英語なんておまけもない。もちろん全然分かりません(泣)。こりゃ90分間映像見ながらツッコミとネタに走るしかないよ。

初っ端からいかにも80年代初頭のテクノシンセ音楽。ビヨ〜ンびよ〜んとヴァンゲリスの五番煎じみたいな安っぽさ。YMOのライディーンのほうが100万倍カッコいいと断言できる(笑)。
何しろわたしのテキトー耳コピでもそれっぽく再現できる単純な旋律(製作時間1時間)。御大作品を多少なりとも参考にすりゃいいものを。冒頭から激しく鑑賞意欲を削ぎ取る音楽だ。
http://pippo.sakura.ne.jp/mp3/FS1.mid

オープニングシークエンスはモロルトとの聖サムソン島での決闘。それまでの経緯が簡単にテロップで流れる(多分)。
決闘場面がまた凄まじいんだ。お〜いマトモな武術指導いないのか。まるで甲冑コント(笑)。いや鎧ってホントに重いんだろうってことが良く分かるけどさ。もさもさしてるったりゃありゃしない。日本のサムライソードチャンバラがいかにキレ良く所作が美しいか、往年のエロール・フリンやダグラス・フェアバンクスの剣戟の身のこなしがいかに軽やかに颯爽としていることか。オズの魔法使いのブリキ人形のほうがこれよりまともに動くぜ。
一言で言うなら、ブリキ缶対ブリキロボット。鉄人28号VSロボコン。
ギコンガコンバタン。
トリスタンが勝ったのは、モロルトが落馬して頭を岩にぶつけたせいとしか解釈できなかった(笑)。
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トリスタン
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経歴見るとこのとき26才か。映画デビューが主役じゃ張り切っちゃうわね。ここから頑張ってついにオスカー獲得。
ロミオの頃のディカプに雰囲気が似ているとも思えなくもない。年齢の割に思春期特有の若々しさや繊細さの名残をわずかに留めている。手垢の付いていない新鮮さが画面からもよく出ている。(B地区も初々しいピンク色だし。笑)
一途で無謀で突っ走っちゃうのは若さの特権。振り回される周囲は大迷惑なんだけど。


イゾルデ
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こちらも可憐で可愛い。二人並ぶととてもお似合いで絵になる。フレッシュカップル。楽劇でもこの容姿なら容易にドップリ感情移入できるのに。プラチナブロンドが光に映えてとてもきれい。文字通りの「金髪のイズー」だわね。ふんわり垂らしているのとか三つ編みとか編み込みとかアップとか髪型見ているだけでも飽きない。

「くろーすたー」という単語が聞こえる…ような気がする。Kloster? 辞書ひいてみると修道院。トリスタンが匿われたのはアイルランドの修道院で、イゾルデは修道院に預けられた貴族の娘とかで、タントリスはイングランドでは修道院付きの下男だったとか身分を偽っているようだ。この嘘が後々の悲劇につながった…のかな? 聞き違いの勘違いかもしれないけど。


あちらにはボカシなんてバカげた慣習はないわけで。もちろん局所もバッチリ映りこんじゃうワケだ。
で、最初に目にしたブツがモロルトの死体のソレ(笑)。何故「ら」になる必要性が? なんかあんまりうれしくない。
モロルト役のヒトも気の毒ね。素顔はほとんど映らずに、登場場面はブリキ姿とすっぽんぽんのマグロ状態だけなんだもの。

モロルトの頭蓋に刺さっていた破片とトリスタンの剣の刃こぼれが一致したときに流れる音楽。
http://pippo.sakura.ne.jp/mp3/FS2.mid
「トッカータとフーガ」の冒頭アレンジ? 
発想が安易、あまりにチープすぎる。作曲担当、小学生レベルかよ。他にも2,3回聞いたかな、コレ。
頭をよぎるのは「鼻から牛乳〜」(笑)。


で、正体がバレて沐浴中のトリスタンのところにイゾルデが襲いに行く。水もしたたる好いオトコ。ハイ、ここが作品中最大のサービスカット(笑)。この場面で2400円の元を取りましょう(笑)。ヴァルツ君のムスコが半ば反応しているところがリアル(笑)。


別れの場面。
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唇が触れた後に、ぐっと手を胸に引き寄せるところがポイント高い。言葉分からなくても(ん〜多分「もう来ない」とか言ってるっぽい?)誠意と感謝の気持ちは充分伝わってくる。こういう繊細な演技はいい。わたしがイゾルデだったらキュンキュンときめいちゃうかも(笑)。


トリスタンにしてみればマルケ王の花嫁のイゾルデを迎えに行くと同時に、自分も修道院の同名のイゾルデちゃんにも会えるかもとか思ってたとか。事情をイゾルデから説明を受けている(?)ときに、涙を流している。イゾルデもコーンウォールの使いが、自分が治療しモロルトを殺したトリスタンだとは事前認識がなかったようだ。


薬を作るイゾルデ。
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多分中身は惚れ薬だと思う。言葉分からないけど。ブランゲーネに説明してるっぽい。「りーべ」とか「えんどりっひ」とか聞こえる。

で、トリスタンに杯を勧める。
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惚れ薬じゃなくて、酒で酔いつぶれさせてイロ仕掛けで迫っても結果は同じだったんじゃない? 結構積極的で大胆なイゾルデちゃん。

家政婦は見た
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ブランゲーネは前後から察するに、マルケ王とイゾルデが薬を飲むと思ってたみたい。
まさかのチョメチョメ場面を眼前に呆然自失。
http://pippo.sakura.ne.jp/mp3/FS3.mid
ラブシーンになるとテーマ曲もピンク調に変化(笑)。マジ勘弁して、音楽。


家来たちは見た
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結婚式の机の下で、仲人と花嫁が手をつないでちゃいけません。


・登場人物
マルケ王
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あごひげがちょっとベルント・ヴァイクル系? なかなかいいオトコ。

悪者4人衆
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全員報いに遭います。ってかトリスタンよりよっぽど国のこと思ってるのになぜ敵にされちゃうのかよく分かんない(笑)。ポール・ベタニーに似ているヒトがいる。

ディナス
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とっても良い人。こちらもポール・ベタニーにペーター・ホフマン入ってるっぽい。

クルヴェナール
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わがままで気まぐれなご主人に最後まで誠意をもって尽くす忠義の男。ブランゲーネもだけど何故そうまでして仕えるのか?

俳優陣は容姿も演技(言葉分かんないけど。笑)も適材適所って感じがする。主演二人に魅力があるので最後まで退屈せずに引き込まれる。

一通り見ての感想。
映像はソフトフォーカスを基調にして、きれいに撮っている。が、経年劣化も激しく、粗くなっているところもあり、デジタル修復等が必要だと思う。
媚薬、トリスタン跳びや小儒、もう一人のイゾルデなど物語の基本的なところや細かいところも一通り網羅して押さえており、その点ではハリウッドのなんちゃってトリスタンよりよほど評価できる。
衣装は職人芸を感じさせる意匠を凝らしたもの。デザインも色合いも映像に映えて美しい。
セットやロケも中世の雰囲気をよく出していると思う。さすがに本家、ハリウッド版と異なり、時代考証的に疑問なところもなかったかな。
あとはチャンバラ場面をどうにかして、音楽をさしかえればイイ線いくかもしれない。
posted by ぴっぽ at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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